今、もう一度おしんにハマっています。
過去に2.3回NHKの再放送でおしんを観ていたのですが、U-NEXTのポイントでNHKオンデマンドが月額見放題で見られることを知り再度見始めました。
おしんを観たことがある方は分かると思うのですが、おしんは明治の終わりの貧しい山形の農村で生まれました。まだ7つのおしんは泣く泣く口減らしのため奉公に行かされます。泣きながらいかだを下るシーンは有名ですね。
そんなおしんを観て感じたことを書いていきたいと思います。

本当の貧乏
現代のおしんが、「もう本当の貧乏を知っている人はいないよ」と言います。その後に昔のおしんの映像が流れるのですが、その映像に本当の貧乏とは何かを教えてくれます。
おしんの家は家主から田んぼを借りて農業をする小作です。そのお米の半分は家主に払い、残りのお米で一年間家族を養わなければいけません。食べるだけでも大変なのにそのお米の中から日用品の交換分のお米も工面しないといけないそう。しかし凶作が続くとその米の取れ高も減りより生活が厳しくなります。
生活が厳しくなると子供を養えなくなるので、年季奉公にだします。口減らしともいいますね。相場は1年間で1俵(60kg)だそうです。現代のお金に換算するとおよそ3万円ほどですね。おしんの2人の姉も奉公にでている様子がありました。
ただ、昔の暮らしでは働きに出ることも難しく農村育ちでは読み書きもできないことが多いので野良仕事(農業)をしたり草鞋を編んだりしながら何とか生きていくしかなかったようです。
米が無ければ大根を刻んで米に混ぜて大根飯を食べたり薄めておかゆにしたり。餓死することも珍しくはなかったようです。

- おしんの時代の貧困の主な原因:
- 産業構造: 貧しい農村部では、冷害や不作が直ちに食糧難に直結しました。また、高度経済成長期以前の工業化は未熟で、働く場所や収入源が限られていました。
- 社会制度: 公的な社会保障制度が未発達であり、貧困は基本的に個人の責任や自助努力の問題とされていました。生活保護や年金制度も不十分でした。
- 家族構成: 貧困家庭では、口減らしのために子供を奉公に出したり、娘を身売りに出したりすることが一般的でした。
- 貧困の具体的な状況:
- 食事が満足に取れず、草の根や木の皮まで食べて飢えをしのぐこともありました。
- 衛生環境が悪く、伝染病や病気にかかるリスクが高く、十分な医療を受けられませんでした。
- 学校へ行くことができず、読み書きの教育機会も乏しい状況でした。
現代の貧困
現代の貧困は、衣食住に困窮するというより社会的に不利な状況に陥る貧困が多いように思います。正社員の安定した暮らしができずフリーターで職を転々としたり。近年は物価の高騰でお米の金額が跳ね上がりお米や野菜が食べられない家庭が増えているようです。そうなると安価な菓子パンやパスタなどの中心の食生活になってしまいますね。
また、超高齢化社会の日本では家族の介護が必要となり仕事を制限しないといけないケースも増えてきています。
- 現代の貧困の主な原因:
- 雇用形態の変化: 非正規雇用の増加により、不安定な収入や低賃金で働く人が増えました。これが「ワーキングプア」と呼ばれる状態を生んでいます。
- 家族構成: ひとり親世帯の増加が貧困の大きな要因となっています。特に母子家庭では、育児と仕事の両立が困難なため、貧困に陥る割合が非常に高くなっています。
- 教育格差: しい家庭では十分な教育費をかけられず、塾や習い事など、将来の就職や収入に影響する機会が失われやすいです。これが貧困の連鎖を引き起こす大きな要因となっています。
- 貧困の具体的な状況:
- 飢餓に苦しむことは少ないものの、栄養バランスの悪い食事や孤食になる傾向があります。
- 学力や経験に差が生じ、将来の就職や生涯収入の格差につながります。
- 医療制度は充実していますが、医療費や介護費用の負担が重く、高齢者や傷病を抱える世帯が貧困に陥りやすいです。
非課税でラクに生きる
現代ではおしんの時代のようにモノがなく、飢餓に苦しむことが無くなりました。ただ時代は変われどまだまだ厳しい生活をしている人は多いと思います。何かを抱えて生きている方も多く、簡単に田舎に移住して自給自足をしながらのんびり暮らすなんて中々難しいことだと思います。
でも今、肉体的にも精神的にも苦しい生活を強いられている方にこんなにラクに生きていいんだよと伝えることができれば嬉しいです。いつか非課税世帯を脱することがあるかもしれませんが、私はこの生き方がとても気に入っています。
肩の力を抜いて、全てを捨ててみる覚悟で思い切って行動をしてみると意外と何とかなるものです。ある程度のシミュレーションは必要ですが、その土地で出会いや暮らしを楽しむ気持ちがあればきっと軽く生きることができるはずです。
住民税のかからない、学校の給食費や保育園もいらない。国民健康や国民年金の減免や免除も受けられます。たまに給付金を受け取ることもあります。
そんな暮らしもあるんだなと知ってもらえると嬉しいです。
いつか銀山温泉いきたいなぁ